2018年3月17日土曜日
飛行機雲
まだ早い春、久しぶりの真っ青い空に、
ジェット機の両翼から、2本の白い雲。
まず長さをチェック、あした、晴れだね。
飛行機の向きは西南西と南西の中間くらい、空港はあっちだから…、沖縄便だね。
沖縄…。
透き通った珊瑚礁の海に、高い入射角から差し込んだ光が乱反射する。
君は、逆光の水平線を、輝きながらシュノーケリングする。
2018年2月8日木曜日
金メダル
常々、様々なミーティング等で私が言っていることがある。
メダルを目指している選手には、メダルは取れない。
せいぜい入賞がいいところだ。
金メダルを目指している選手に、金メダルは取れない。
せいぜい銀か、銅だ。
これらの選手が、仮に目標達成することが出来たとすれば、それはラッキーに過ぎず偶然だ。
では、どうしたら金メダルが取れるのか?
それは、まず自分の目標を、金メダルより高い位置に設定することだ。
それを例えば、ブラックメダルと呼称するならば、
常に、ブラックメダルが取れる為のトレーニングを積み、
練習においては、完璧にブラックメダルのパフォーマンスを続ける。
そして、それにおごることなく、謙虚な気持ちを持ち続け、
他の追随を許さない圧倒的な練習を繰り返し、ブラックメダルの水準を維持する。
本番では、ブラックメダルが取れるイメージを繰り返し、冷静にチャレンジする。
そこまで自分を高めた時、仮に、本来のパフォーマンスが出来なくとも、
金メダルを手に入れることが出来るのである。
この考えは、例えとして金メダルを用いているが、
それは例えば、試験という言葉にも置き換えることができるし、自分の目標に対して何にでも置き換えることができる。
2022.2.21 一部削除編集
2018年2月7日水曜日
「時間は取り戻せない」ある裁判を終えて
昨年暮れ、ある訴訟が終結した。
私としては、相当に長い訴訟期間だったので、一つの区切りとして、ここにその記録を個人的に残す。相手方に対しては、非礼な思いなどは皆無で、むしろ尊崇の念を持ち、書くものとする。この稚拙な文章は、自分が前に向き、突き進む過程において、あーそうだったよねという程度の内容とする。
4年前の年の瀬、ほぼ年収に匹敵する報酬額を、この確認をおろせば貰えると確信した私は、相棒に言った。
「これで正月に、旨いもんでも食べようや。」
相棒は、苦労が報われ、少々の贅沢は許されるといった安堵の、美しい表情を浮かべ、私の提案に頷いた。私は、喜ぶ子供らの表情が目に浮かび、「(この仕事は)母さんが、したんだよ」って誇らしく、子供たちに説明する自分を想像し嬉しかった。
しかし、ひと仕事終えたから家族で食事しようというごく当たり前で、ささやかな望みが、打ち砕かれたのである。(私からすれば)先方からの、確認申請目前になって突然の事業計画中止宣告、そして契約破棄。これが、この裁判を始めなければならなくなった理由である。
それから4年の歳月が流れ、高裁で下った全面勝訴判決。先方は、確定請求額を支払った上で、最高裁に上告した。それは、報酬を手にしたとしても、まだ完全には喜べない状態だ。その後先方の上告から数か月が経ち、最高裁から、先方の上告を受け付けない旨、「棄却」という通知が届いた。これでやっと、この裁判が終わった。それが、昨年暮れのことだ。
さて、本来受け取れる時から4年経過して報酬を貰ったとして、報酬を手にすることが出来なかったその4年間という今日までの時間は、帰って来ない。
この間今日まで、手にすべきことが、手にすべき時に出来なかった、手に出来ていた場合とは大きく変容したであろう様々なことがあった。
全ては、己の不徳の致すところ。ご協力頂いた皆様、関係者の皆様、成功報酬だけで弁護を引き受けてくれた熊野量規法律事務所、そして愛すべく素晴らしい相棒に、この場を借り改めて、御礼申し上げるのである。
2017年12月5日火曜日
2017年8月28日月曜日
夏の夜の思い出
寝つきが悪い夏の夜、ときどき思い出すことがある。
余程印象に残っているんだろうなと、自分でも想う。
高校生だった頃、
オールナイトジャズフェスティバル広島とかそんなイベントが、あったんだ。
広島の西部に、ただだだっ広い草原というか丘があってね。今はもうないけれど。
夏休み最中、そこへ、仮設ステージを組んで、夜通しライブをやるから聞きにおいでという、まあ本当に祭りみたいな。席は、全席自由の芝席だ。
当時、スクエアとかカシオペアとかフィージョン系(この様な表現今あるのか不明)の、レコードをよく聞いていた。友人と僕は。
ある年、
今年は、カシオペアが来るよな。
カシオペアが最後に出てきて、本当に朝焼けの中で、朝焼けをやるんじゃないかな。等と自転車をこぎながら友だちと話していた。当時は、何処へ行くのも自転車だったな…。
次々と様々なバンドが演奏しては、楽屋へ引き上げていく。カシオペアは、まだ出ない。友人と僕のワクワク度は、増していく。おいおい、本当にやるかもな。
話しはそれるけど、次々出てくるバンドの合間に、あのタモリが出てきた。グランドピアノに向かっている。なんだなんだと思っていると、若き日のタモリが客に毒づく。「オレをこんな所へ呼んで何をしろと言うんだ」。笑いを取る。しかし、タモリは、我々の期待を裏切る。スタンダードジャズを真面目に演奏した。上手いなというのが、共通の感想である。
さて、時間は過ぎ、本当に夜が白々と明け始めた。遠く山並みのスカイラインに朝焼けが見える。最後の奏者登場。カシオペアだ。
鳴き鳴きのギターとチョッパーベース、本物の朝焼けをバックに、朝焼けが始まる。
友だちと顔を見合わせる。鳥肌もんとは、このことかという物凄い演奏。きっと奏者も、アドレナリンが噴出していたに違いない。プログラムだけでは実現できない。そのタイミングの気象条件も合致していないと不可能だ。
奇跡の、朝焼け。
夏の眠れない夜、こうして思い出している。
2017年6月27日火曜日
サンキューアドビ
ご覧の様に、わたくしは今ブログを書いています。
それがある時、自分のブログを開いても投稿ができなくなってしまった。
困った。困った。
そんな折、ア〇〇製品をパックで契約しているわたくしは、
ある製品についてサポートセンターに電話したのです。
純粋にその製品について。
すると、わたくしのPC画面を見ながら一緒に操作しましょうということになった。
相手にもわたくしの画面が見えている。
ここをクリックしてとか、一旦とじてとか。
それだけでも相当有り難いのだけど、
あろうことかわたくしは、このページを開いて、
新しい投稿が出来なくなってしまった旨伝えたのです。
サポートセンターの担当者は、それは関係ないことだ言いながら、
ここをクリックして、ここへパスワードを入れて等と色々教えてくれて、
今こうして、久々の投稿をしている訳ですよ。
有り難う!ア〇ビ!
取り敢えず、報告を兼ねて。
2016年7月3日日曜日
夏のおでん
おでんが食べたいと答えると、
暑いのに、そんなもんある訳ないでしょと、割と馬鹿にされた。
ある訳ないとは、スーパーマーケットにその食材コーナーがないという意味なのか。
詳しくはないが…。
夜深い時間に、飲み屋街の深い場所にあるラーメン屋に入り、
おでんを3つくらい頼んで、ビールを飲んだ。
あるではないか!ちゃんと。フフフフっと一人にやけて、ビールを飲んだ。
別の夜、
正しいヨッパライおじさんと化した設備設計社長と若手建築家を連れて、
再び深く小さなその店に、入った。
ちょっとドヤ顔で、おでんを取った。
しばらくして、カウンターに背中を向けていたサラリーマン風の方が、振り向いてわたくしに挨拶をした。
声で分かりましたというその方、誰たったかな、若手君に聞くと正確に答えた。
それから、わたくしも丁寧に挨拶を返した。
中学中退という設備社長、懐かしいショートホープを燻らせている。
有り金は千円だと、その札を胸のポケットから出して見せびらかせている。
個性的だとは知っていたが、予備の煙草すら持っていない。潔いと言えば潔いのか。
別の日、
スーパーマーケットに行く相棒について自分も買い物をした。
スジ肉が見当たらなかったが、それ以外の材料を少しずつ買い、中ぐらいの鍋で、おでんを作った。
誰も食べないそのおでんを、ちょびちょびかじりながら、今こうして、
コンビニのくじで当たったよく冷えたチューハイを飲んでいる真昼の夏。
2016.7.3
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