2013年12月28日土曜日

感謝


この歳になると、
若い頃に比べて、
感謝することが、多くなる。

仕事があることに、感謝。
その上で、暮らしていけることに、感謝。

家族が、元気であることに、感謝。
自らも、生きていることに、感謝。

知り合えたご縁に、感謝。

いろいろ有る。

その中で、
損得抜きで、付き合ってくれる友または人と言ってもいい。

その様な場面に出くわすと、
こころから、感謝する。

当たり前と思っていることが、当たり前ではないということ。

感謝は、しているばかりでは、いけないとも、思っている。

2013年12月23日月曜日

現場回顧2013


現場検査に行き、
一つ施工不良個所を見つけると、
現場監督の顔を見る。

二つ目の不良個所があると、
下を向く。

さらに三つ目をみつけてしまうと、
爆発する。

そんな出来事が、今年あった。

「体内に、マグマが充満していたから」、
後に思い返すとそういうことだったのかもしれない。
それにしても、
50を過ぎて、恥ずべきことと猛省した。

高校を出てすぐ、現場監督として重責を負いつつ、
人夫の如くきつい現場で、下積みを経験している。
次第に、佳い建築を極限まで追求する監督としての本来の勉強を、
させてもらい、それが身体に染み付いている。

そんなわたくしが、
今は、設計者として監理者として、現場に入る。

現場を歩くとき、
それが土工のスコップといえども、またいで歩くことはない。
職人さんが、手で持つ道具をまたいではならない。
厳しく辛い修業を積んできた職人に対する敬意だ。

そのような思いで現場を見て、
その敬意に値しない仕事をみつけてしまうと、
怒りが込み上げるのである。

その思いまで否定しようとは、思わない。
今後は、
その杜撰な仕事が何故いけないのか、
聞き取れないくらいの小声で、丁寧に説明する。
できるはずだ。

2013年12月18日水曜日

崩壊


騙された。
それも、半端な額ではない。

一か月ほど経つが、まだ精神が不安定なままだ。
まともに建築を、デザインできる状態ではない。

一本線を引き、次の一本を考えていると、
それが頭を過り、次第に支配していく。

崩壊という表現が、近いかもしれない。
自らの思考能力。

ひとりの男として、志すものがある。
役割としての、責務もある。
仕事、父親、夫…。

だが今それら全て、崩壊しつつあるのであろうか。

人は言う。
そんなヤツは、ろくなことにならないから。
元気出しなよ。
大変だったね。
大丈夫かい。

皆、わたくしを心配してくれている。

オレは、騙されたけど、外注先にはお支払いしますと、手紙を書いた。
そしたら、ほとんどの人が涙が出るほど、
気持ちを金額に転嫁してくれた。

有り難うございます。次で必ずお返ししますから…。

有り難い。


だが、このわたくしは、いったいどうなってしまうのだろうか…。