2011年12月24日土曜日

サンタクロース

小学4年の息子は、今でも本気で、サンタクロースの存在を信じている。
いくら友だちに、「サンタなんていないんだぜ」とか、「サンタクロースは、お母さんなんだよ」と、言われても。

今年のクリスマスイブ彼は、自宅から100km離れた、おばあちゃん家に行くことになった。
おばあちゃんは大好きだし、そこへ行くことに何の不満もなく、楽しみにしている。
だが、彼には心配があった。
それは、サンタさんが、おばあちゃん家を知っているだろうかということだ。

結論として分からないかもしれないと考えた彼は、クリスマスイブの前夜にサンタさんを呼ぼうと考えたらしい。
そして、念力をかけた。
サンタさん、ぼくの家には、きょう(23日)来てください。と。

息子は、念力が通じたらしく、
希望したプレゼントを持って、今、義父母の家に居る。

ある日、学校で先生(女性・独身)に、聞いたらしい。
「先生、サンタさん、おばあちゃん家分かるかな」。
すると、周りから先の友だちたちの声。
それを聞いた先生、
「サンタさんはね、サンタさんのことを信じていない子の処には来ないの。それじゃあ可哀想だから、サンタさんに変わって、お母さんやお父さんがプレゼントを置いてくれるのよ。」と。
ナイスフォロー、素晴らしい。
わたくしは、先生の感性に感心した。
そして、それはまた、真実だから…。





2011年12月17日土曜日

10年前の雑誌

10年前まで、近所に街の本屋さんがあった。
その本屋さんの店主が、バイクに乗ってひょこっと事務所に入ってきた。
なんだろうと思った。10年ぶりの再会である。
手袋を外した手には、一冊の雑誌…。えっ、なんだろう。短時間の内に疑問符が、頭の中を駆け回る。
「整理しよったら出てきたけ、持ってきた。あげる。」

10年前初めて建築雑誌に、自らが設計した住宅を掲載してもらった。
住宅建築20014月号。

受け取った雑誌は、まさにその雑誌。
(えっ、どおして…)
「知っとっちゃったの?」
「うん、記念に取っておいたのだけど、整理せんといけんようになったけぇ、持ってきた。」

少年の頃から、本を買うといえば、あの本屋さんだった。
月刊誌だけでも何十冊も扱っていたはずだ。その中の一冊、またその中の一部にボクの描いた住宅が載っていた。
その頃はもうとうに、郊外型大型書店が少し離れた場所にオープンしていた。それで、そのおじさんは、店を畳まなければならなくなったのだ。
このオレも、ボクが初めて載ったその本を、大型書店で購入していた。
なのに、
それなのに、その街の小さな書店のおじさんは、その雑誌をとっておいたのだ。

オレが来たら、良かったな、とでも言おうとしていたのだろうか…。

元店主は、何事もなかったかのように、バイクに乗って去っていった。
有難うございますと深く礼をし、小さなバイクが見えなくなるまで、事務所前の道端で見送った。


2011年12月1日木曜日

人と出会うということ

昨日は、ゼネコンの営業の方が訪ねて来てくれた。
きょうは、その人の紹介で、
不動産会社の社長さんに、会いに行った。

どんなに多忙でも、
誰かに出会うことの方が、大切だと考えている。

先方では、ゆっくりさせていただいた。
道中は、クルマの多さが気になっていたけど…。