2015年3月12日木曜日

伊勢正三


17、8才の頃
同い年の少女を好きになった。

彼女に聞いた。
どんな音楽が好きなの?

彼女は、躊躇なく云った「伊勢正三」。

オトコは、
特にオレは、おさなく
彼女の説明を求めた。

知っている音楽だった。

オトナだなと思った。
オレが知らない人を知っている、大人だと。

夏の
小さな山に公園があって、
ささやかなお店があって、
かき氷を
木陰のベンチに並んで、

深い常緑樹の葉の色をした緑
遠い記憶。

  

2015年3月4日水曜日

ツイッター


ツイッターを実名で書いていると、ふと思うことがある。

時々同じ人が、返信をくれる。
ツイッターは、99%が、ツイッター名である。(個人的推測)

時候挨拶ついでに、「作品楽しみにしています。」とか、「陰ながら応援しています。」
等と書いてもらうことがある。

そんな時ふと、思うのである。
あれ、この人はもしかして、オレのこと知っている人なのかな?(そりゃ知っている)
もしかして、オレもこの人知っているのかもしれない…。
もしかしたら、今このガラス張り事務所前を通った学生さんだったりして…。
(妄想が脱線しそうになる)

ツイッターでは、周りの雰囲気に飲まれて、ついつい赤裸々トークを連発している。
元々自らの発信ツールとして始めたことなので、どうということはないのだけれど。

ふと思うのは、
作品等をマスメディアで紹介してもらい、それを100人の人が無表情に眺めるのと、
例えばこのように、数人から激励を受けること。
はてさてどちらが…

否、別にどうということではなく、ただこうして不毛な時間を仕事の合間に過ごしてしまった。
例のガラス張り中丸見え事務所で。