2012年10月9日火曜日



道を見るのが、好きだ。
道の写真を、撮るのが好きになった。

自然の中の道。

木々が、道にせり出していて、
できれば、落葉樹多めで。
そんな、道を見るのが好きだ。

生きてきた時間と、
これから生きていく時間を、
道になぞっているのだろうか、自分自身で。




 

2012年9月17日月曜日

ヒロシマの家



広島の戦前、戦中、戦後を生き抜いている男が、いる。
この家は、その男とその子孫・家族のために造られる。

設計者の脳裏に鮮烈に残る戦後間もない頃の、ヒロシマの街。
それは、廃墟からたくましく復興を遂げつつある風景。
高層ビルのたもとに広がるバラック群。人々は、必死で暮らしていた。

新しいビルディングは美しくて、バラックはそうではないのか。
それは、違う。
焼け野原から、集め拾ってきた材料で、自分たちが明日を生きるために建造したバラック。
その強い意志は、尊く、決して汚れたものではない。
この建築は、偶然隣地にあった職人の資材を収納する小屋と、その純粋な心を映す鏡なのだ。











2012年9月12日水曜日

父親が生きた時間Ⅱ


 
 

とうとう、父親が生きた時間を超えてしまい、

「どんな気分だい」って、自問してみる。

 

その瞬間は、意識してないうちに通り過ぎてしまったから、

特に、どうってことないんだ。

 

ここまで書いて、しばらく時間が経った。

 

いまのオレに置き換えてみると、

そりゃー辛いこといっぱいあるけど、まだまだこれから楽しいこともいっぱいあっただろうになあと、思う。

「責任」は、こころにしまっておいて、

仕事も、友との語らいも、遊びも、ちゃんと楽しもうと思う。

それと、身体のメンテナンスもね、

それでいいんじゃないかなあ、と、自答してみた。

 

2012年7月9日月曜日

生コンの日



建築現場において、
生コン打ちは、華だね、祭りみたいなものだ。

現場が、一番活気付く日だ。

昔も今も、変わらない。
なんてったって、
一日での出来高が、特段に多いからね。

みんな、気合が入っている。
オレも好きだな、コンクリート打ち。
現場の緊張感が、心地いい。


そんな中、
生コン車のドライバーが、若い女性ときたもんだ。




左手の髪括り用輪ゴム(名称知らず)が、
なんとも、
女性らしくて、いいね! 




2012年6月28日木曜日

設計事務所

同業の若者が、
前から思っていたことを、言ってくれた。

せんせい、
通りに面した1階で、
ガラス張りの設計事務所って、
あんまりないですよ。

ふむふむ

それでですね、
毎日パソコンに向かっているだけでは、
通りかかった人は、何屋さんか分かりませんよ。

ふむふむ

ドラフターが1台目立つ所に有れば、
誰が見ても一目で、設計事務所だって分かりますよ!
かなりの宣伝効果があると思うんですけど。

ナニナニ、
ドラフターってそんなにそーなのか?

そーですよ。
わざと、ドラフターの手前に模型か何か置いて、

そーすると?

何か、
建築家の先生がシゴトしてるんだなって、見えるじゃないですか。



その効果の程は、不明だが、
他人(ひと)が、いいよって言ったことを、素直に聞いちゃうわたくしは、
2日後に、
事務所として使っていた自宅から、ドラフターを持ってきて、セットしたのでした。



結構ワイルドだろ。

彼の助言によると、
あと左手奥にあるバーカウンターの棚に、
スコッチウイスキーを並べるだけだ。


まあ、
そー言われてみると、
あまり無いかもな、ガラス張りの設計事務所。


それから、
時々、図面を剥ぎ取り、
丸めて投げつけたりしろとも言っていた。

昔のドラマのようだな…。


効果は、どうでもいい。
何か楽しそーなので、
すぐ実行した、イイダなのでした。









2012年6月27日水曜日

モリアオガエル



3か月ぶりに書いています。
開いていただいていた皆さまに、まずはお詫びします。

春先から、なんだか多忙でして…。言い訳は、ともかく本題に。


偶然見かけた深夜のテレビで、モリアオガエルの産卵が今月下旬まで観察できると知りました。
それがまた、家族でよく行く、行きつけの森「大野自然観察の森」で、見られるということで。

先日、ちびっこを連れて行ってみたのです。

森には、森の先生(職員の方)が、おられるのです。
その先生が、実に親切で優しい方でして、
せっかく来たちびっこに、カエルを見せようと努力していただき、
ついには、捕まえて手のひらに乗せて見せていただいたのですよ。

これは、その時の写真です。


わたくしも、ちびたちも、家内も、
モリアオガエルを見るのは、初めてで(わたくしについては、多分)、
とても美しいカエルで、感動しました。


産卵自体は、終わっていたのですが、
池の上に延びる木の枝に、白い袋のようなものがたくさんぶらさがっていました。



そこで孵化したオタマジャクシが、自然とポインっと池に落ちていくという仕組みです。

なんとも、自然は上手にできているものだなと感心したのでありました。


梅雨入り前に、
いつもの浜(瀬戸内海)で、泳いだわたくしたち家族、
梅雨のさなか、小雨降る森で、
たっぷりと、マイナスイオンを吸収したのでした。


有り難うございます。









2012年3月24日土曜日

父親が生きた時間


49年11か月
父親が生きた時間

自分も、その時間が近づいてきた。

近づくにつれ、緊張感が高まる。
どうということはないと、分かっているのだが、
それ以上、生きられるだろうかという、闇の中から囁かれるような不安。


もっと、生きたかったに違いない。
オレや嫁と、酒が飲みたかったと思う。


母親が、大病を患ったとき、
父親は、自らの命を天に差し出すかのように、必死で看病した。

父親の願いは、天に届き、母親は、助かった。

約束を果たすかのように、逝ってしまった父親。

男の役割とは、
家族のために、命を差し出すこと。
ダイイングメッセージのようだ。

家族を護るためなら、いつでもその用意は、ある。

そんなふうに、考えていると、
考えているからかな、緊張感が、高まる。






















2012年2月6日月曜日

寂しんぼ

寂しい
おとなのくせに

おとなだって
おとなだからこそ
いろいろ悩むときが あるでしょう

たいていのことは
自分の頭で考えて 何とかしてきました

どうしようかなって思ったとき
聞いてくれるひと
できれば 年上のひとがいいよね

はてさて
年上で 話をきいてくれるひと
歳をかさねるほど 少なくなるよね


寂しいなあ





2012年1月13日金曜日

真のプロが、
アマチュアリズムで、イメージするもの



たやすくないぜ





2012年1月12日木曜日

美しく

美しい画を描こうと思っています。

美しい画は、
そう想いながら描いたら、描けますか。



我を削ぎ落として、
意図的な意思を無にした時、
偶然、たまに描けるのかな…。




美しいということ

短い文にしようと思いながら、書きます。

美しいということ

仕事師の作業着
豪華な家

ストイックに描いた家

美しい絵が描ける人の瞳