49年11か月
父親が生きた時間
自分も、その時間が近づいてきた。
近づくにつれ、緊張感が高まる。
どうということはないと、分かっているのだが、
それ以上、生きられるだろうかという、闇の中から囁かれるような不安。
もっと、生きたかったに違いない。
オレや嫁と、酒が飲みたかったと思う。
母親が、大病を患ったとき、
父親は、自らの命を天に差し出すかのように、必死で看病した。
父親の願いは、天に届き、母親は、助かった。
約束を果たすかのように、逝ってしまった父親。
男の役割とは、
家族のために、命を差し出すこと。
ダイイングメッセージのようだ。
家族を護るためなら、いつでもその用意は、ある。
そんなふうに、考えていると、
考えているからかな、緊張感が、高まる。
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