2014年3月29日土曜日

悲しみの果て


周囲の状況を
変えようなんて そんなことは無理だ
そんなことしようなんて 
思わないことだ。

ただ、
自分を 変えることは
容易いことだ。

とても 簡単なことなんだよって、
女神が 微笑んでいる。

自分が、
自分の力で
自分自身が変わったとき

そのとき、
何もしなくたって
周りが ひとりでに変わるのさ


くよくよしないで 笑顔になろうぜ












2014年3月24日月曜日

山椿



住宅を描く敷地の裏山に、
それはそれは、美しい花をみつけました。

なんとも可憐な花弁の造形と
上品で且つ、情熱的とも云える 真紅の色。

ひとめぼれとは このことかと思うほど、
瞬時に好きになって しまいました。

 
 
 
参りました…。


                                       (写真は、ネットからです)
 
 

2014年2月1日土曜日

「お受験」顛末記

受験、受験と騒がしかった我が家に、
久しぶりに、普通が帰ってきた。

何十年も前、
わたくしは、公立高校を受験した。
その頃は、ネットなんて無くて、
受験校の掲示板を見るしか、受かったか否かの情報を知る術がなかった。

まだその頃は、父親が生きていて、
父親は、秘かに、その掲示板を、見に行った。

一方わたくしは、当然あるべき番号を即座に見つけて帰宅した。

間を置かず、そこへ父親が帰ってきて、
されたことのないことを始めた。
父親は、わたくしを慰めようとしている。
番号が無かったと…。
びっくりしたことを、今でも鮮明に覚えている。

さて、あの時、父親はどんな気分だったのだろうか。
知りたいなと思っていた。その時、父親はどんな心境になるのか。
受かっていたとしても、そうでないにしても。

家人と当人は、スマホを覗き込んでその時刻を待っていた。
第一志望校の合格発表、受験から二日後の4時。

わたくしは、そうは言っても迷っていた。
目の前には、パソコンが有り、受験校のHPが立っている。
このまま、あと2時間ほど待っていれば分かること。

しかし、急にどうしても体験したくなった。その父親の気分を。

もし息子が合格していたら登校に使うはずの交通手段を、経験してみた。
所要時間46分。電車の乗り換え1回。まずまずだな。

予定発表時間まで、あと15分。
予定は予定なので、適当に張り出しているかもしれない。
掲示板の前まで行ってみた。まだ無い。
どうやら、時間は正確らしいことを察知した。

遠巻きに親子が、掲示板を囲んでいる。

外のタバコ屋の前まで行き、一服つけてくればちょうどいいだろう。

再び、掲示板の前、まだ5分ある。
隣に、一組の親子が立った。
隣で、カウントダウンが始まった。あと3分、2分。

二人の学校職員が、大きなボードを裏返しにして持ってきた。
4時ジャスト、ボードを表側にして掲示板に張り出した。

その瞬間、番号が見えた。
父親の心境は、一部味わえず仕舞い。
すぐに、見つけてしまった。
携帯で、写真を3枚ばかり撮り、掲示板を背に外へ向き静かに歩き出した。

受験前、「受かる気がする。」
試験後、「あの学校に通うと思う。」等と、根拠のない自信を持っていた息子。

校内の広場を半分も歩かないうちに、家人から電話。
息子と共に喜びを爆発させている。

知っているよ。見たからね、掲示板を。

ビールが飲める最も近い店に入って、グラスにいつものように、手を合わせた。

「ずるいよ、父さん。」
3回程グラスを替えてもらったとき、手続き書類を持った家人と息子が入ってきた。



2014年1月21日火曜日

「お受験」 



中学校の、入学試験が終わった時間。

次々と子どもが学校から出てきて、それぞれの保護者の元に駆け寄る。

通路が、1か所なので、もの凄い数の親子が、ゾロゾロとその通路を歩いてくる。
保護者のほとんどが、母親だ。


一様に、母親が子どもを抱き上げんばかりの勢いだ。
その光景に圧倒される。


わたくしは、少し離れた所にハザードランプを点滅させ、
煙草を吸いながら、目撃したのである。

これが、世に言う「お受験」なんだと。


後部扉が開き、あの大群の中のワンペアが入ってきた。