2012年3月24日土曜日

父親が生きた時間


49年11か月
父親が生きた時間

自分も、その時間が近づいてきた。

近づくにつれ、緊張感が高まる。
どうということはないと、分かっているのだが、
それ以上、生きられるだろうかという、闇の中から囁かれるような不安。


もっと、生きたかったに違いない。
オレや嫁と、酒が飲みたかったと思う。


母親が、大病を患ったとき、
父親は、自らの命を天に差し出すかのように、必死で看病した。

父親の願いは、天に届き、母親は、助かった。

約束を果たすかのように、逝ってしまった父親。

男の役割とは、
家族のために、命を差し出すこと。
ダイイングメッセージのようだ。

家族を護るためなら、いつでもその用意は、ある。

そんなふうに、考えていると、
考えているからかな、緊張感が、高まる。