2015年3月12日木曜日

伊勢正三


17、8才の頃
同い年の少女を好きになった。

彼女に聞いた。
どんな音楽が好きなの?

彼女は、躊躇なく云った「伊勢正三」。

オトコは、
特にオレは、おさなく
彼女の説明を求めた。

知っている音楽だった。

オトナだなと思った。
オレが知らない人を知っている、大人だと。

夏の
小さな山に公園があって、
ささやかなお店があって、
かき氷を
木陰のベンチに並んで、

深い常緑樹の葉の色をした緑
遠い記憶。

  

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