2013年12月23日月曜日

現場回顧2013


現場検査に行き、
一つ施工不良個所を見つけると、
現場監督の顔を見る。

二つ目の不良個所があると、
下を向く。

さらに三つ目をみつけてしまうと、
爆発する。

そんな出来事が、今年あった。

「体内に、マグマが充満していたから」、
後に思い返すとそういうことだったのかもしれない。
それにしても、
50を過ぎて、恥ずべきことと猛省した。

高校を出てすぐ、現場監督として重責を負いつつ、
人夫の如くきつい現場で、下積みを経験している。
次第に、佳い建築を極限まで追求する監督としての本来の勉強を、
させてもらい、それが身体に染み付いている。

そんなわたくしが、
今は、設計者として監理者として、現場に入る。

現場を歩くとき、
それが土工のスコップといえども、またいで歩くことはない。
職人さんが、手で持つ道具をまたいではならない。
厳しく辛い修業を積んできた職人に対する敬意だ。

そのような思いで現場を見て、
その敬意に値しない仕事をみつけてしまうと、
怒りが込み上げるのである。

その思いまで否定しようとは、思わない。
今後は、
その杜撰な仕事が何故いけないのか、
聞き取れないくらいの小声で、丁寧に説明する。
できるはずだ。

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